小澤征爾さん

先日偉大な日本人指揮者の代表である小澤征爾さんがお亡くなりになるという訃報をニュースで知りました、もちろんフランスでも大きなニュースでした。

数年前から表舞台からは退いておられて、ご病気だとも公表されていたのでそれほどの衝撃、というわけでもありませんでしたが、やはり惜しい人を失ってしまったと感じております。

小澤征爾さんの指揮は、僕が渡仏した年に一度聴かせていただいたのですが、それは5月5日の日本のこどもの日にちなんで企画されたエッフェル塔前での野外コンサートでした。

前の方にはたくさんの子供達が招待されており、一般人にも解放されていたので聴くことができました。

プログラムまでは流石に覚えてはいないのですが、、すごく感動したのを覚えています。

オーケストラはボストンとシカゴだったか、２団体の合同でかなり大規模だったこともあり、迫力もすごかったです。

ただ一番印象に残っているのは、演奏後、小澤さんが拙いフランス語で「Bonjour!」と語り始めた時でした。

というのも、当日はすごく天気が悪くすごい雲だったのですが、その瞬間に待ってたかのように大雨が降り出して、、観客はもう話も聞かずに四方に散っていってしまったんです笑

僕はそれでも話に耳を傾けていたのですが、ステージ上にも雨が吹き込んでしまったようで、オケの演奏者達も舞台から降りてしまって笑

なんか小澤征爾さんのお茶目な人柄を見たような気がして、笑ってしましました😄

その後パリで演奏を聴く機会には出会えなかったのですが、楽曲の勉強の際は小澤さんのCDを聴いたりしてよく参考にさせてもらっていました。

きっと天国でも音楽で人を笑顔にしていることと思います、心よりご冥福を。。

＊フランスのテレビで放送された時の画像です。